婆、燃える

　露天で花が売っていました
　ニチリン草…
　商品説明にあるように、夕方から朝までにしか
採取できないものなのであろうか…
　
　オババが草を採取しなくなって早数十年
　
　…数十年？
　長くね？
　
　

こんたの祖母でございます
こんばんわ、皆様
　
もうお気に入りのきのこを体に生やして調薬です
　
なんて不衛生な調薬師でしょう
　
薬屋の爺様とアーティファクトになぜ薬がないのかと
文句をタレながら、水の入荷待ちです
　
さて、婆もそろそろ引退の時期なんじゃないかと思う今日この頃、それでも調薬以外は採取系のスキルしかありません。
　
婆ヤル気ナッシングです
まあ、私でございますから数年の時なんぞ気にもなりません
いつお迎えが来ても婆は受け入れるつもりです
　
ふむ
　
寿命がないこの世界
ソレを楽しむのもありか？
　
　でも、やはり婆もアーティファクトが気になる年じゃ
　完全なる十職人を名乗りあげていたフランシス爺
　せめてあなたの胸の内でなかせてください
　
　婆
　
　その胸でないてみる
　
　うむ
　
　具合がいいと味を占めそうです(=_=*
　
　
そんな婆も、心霊現象を見る能力の開花が…
　
ボーっと魂の抜けた状態でいると
隣にカボチャ婆様が同じくボーっとたっている…のは
心霊現象というわけではなかったのですが？
　
空中に人魂らしきものが浮いておりました
　
婆
　
炎を見るとアフロブラザーを思い出します
　
なので、つい…
　
　燃えてみました
　
　うむ
　
　紙袋が見事に燃えております
　このうつろな瞳の穴と
　『ふ』という笑いともため息とも取れる一文字に
　あたたかな情熱が加わりました
　
　あったけぇ～
　(*´ｪ`*)～♪
　
　でも、所詮は紙袋
　どうあがいても紙袋
　
　炎には耐えられませぬ
　
頭をはたき鎮火
　
婆
　
人魂に焼却されそうでした
　
生きながら街で焼き殺しにかかるとは…
なんと人に恨みのある魂なのだろうか…
　
(*ﾟﾊﾟ)ﾊｯ!
　
人魂って、人の魂？
…ですよねぇ
　
だれぞ、婆殺したかいなぁ？
　
　
悩む婆は今日もうつろな瞳で薬を売ります
ああ、儲からない